農作物の生き様を実際の耕地生態系の中で探ります

地球温暖化,干ばつ,塩類集積,豪雨といった様々な環境ストレス条件下で農作物が生産されており,食糧を安定的に供給することが地球規模で厳しい状況になっています.農学部で学ぶ私たちは,それに対して何ができるのでしょうか,何をしなければいけないのでしょうか,いっしょに考えていきましょう.わたしは,周辺環境への負荷を抑えて,化石エネルギーの投入量を少なくした持続的な作物生産体系の確立を目指し,その基盤となる様々な農作物の研究にとり組んでいます.例えば,ダイズ,アズキ,ラッカセイといったマメ科植物と根粒菌の共生窒素固定の研究もその一つです.熱帯,亜熱帯地域の比較的粗放的な作物生産体系における種々のマメ科作物の栽培は,これらの地域における農業生産の根幹をなすものです.また,日本をはじめとする比較的安価な化学肥料に依存した集約的な農業生産においても,省資源,環境保全の側面から,マメ科作物の効率的な導入について検討される必要があります.また,レンゲやクローバのような肥料としても利用できる「緑肥」作物の研究や,穀類とマメ類をいっしょに栽培する「混作」の研究なども進めています.皆さんに知ってもらいたいのは,どのような農作物も1個体では育っていないということです.必ず個体群として育っています.したがって,実際の畑での作物のパフォーマンスを個体だけでなく集団としても評価し,かつ,個体のふるまいとそれらが相互に関連しあう個体群のふるまいの両面を知って欲しいと思います.なぜ,この作物はそのようにふるまうのか,「フィールドとラボの両方で解析」していくという姿勢を学んで下さい.

遅ればせながらInstagramをはじめました:

https://www.instagram.com/dragonpeanut/

What’s new

作物学会249回講演会(つくば)で,枡田らが「ラッカセイの収穫残渣がパン用コムギの養分吸収に及ぼす影響」について,大門らが「水田転換畑におけるエダマメの2月播き早期栽培」について,発表しました(2020.3.27)

近畿作物育種研究会186回例会(京都)で,道山ら「ラッカセイの茎葉部すき込みによるコムギの窒素吸収」について発表しました(2018.11.17).

ナレッジキャピタル「食と農が拓く未来」(CAFEラボ,グランフロント大阪)で大門が「植物の根物語」と題して講演しました(2018.11.22)

作物学会245回講演会(宇都宮)で,大門らが「水田転換畑におけるラッカセイ品種おおまさりの生育と収量」,「宮古島黒小豆の特性評価」について,発表しました(2018.3.28)

作物学会243回講演会(東京)で,大門らが「ダイズ摘心用バリカンを利用した早期播種大納言系小豆の剪葉栽培」について発表しました(2017.3.27)

美ら島財団成果報告会において,大門が「宮古島黒小豆の遺伝資源の保全と伝統的食文化の継承に冠する研究」について発表しました(2018.3.11)

韓国作物学会シンポジウム(大邱)においてDaimonが「Improvement of productivity of leguminous crops under suboptimal environmental conditions」について発表しました(2014.4.17).

根研究集会第38回講演会(種子島)で, 松村らが「圃場におけるAM菌のバイオマス変動」,瀧本らが「ラッカセイの不定根形成」,船越らが「セスバニアの特殊根形成」についてそれぞれ発表しました(2013.5.18)

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